トゥルーアイの優れた点

1990年代恥バブルの崩壊とIT革命の急激な進展が人々に不安感をもたらしました。
ストレスフルな日常から逃れようと、「E」、「OP」、「LI」、「A」など癒しの香りが求められました。 そんな中、グローバル化の高まりに合わせて、連帯をコンセプトとする「S」のメガヒットにより、ユニセックスな香りがもてはやされました。
新世紀を迎えたいま、香りは女らしさを取り戻しつつあります。 濃密な花の香りをベースに、とろけるような甘さのフルーツや刺激的なスパイスをブレンドした、グラマラスな香りが主流を占めています。
「VG」、「RG」、「C」、「BP」、「GPU」、「O」、「EMB」、「JAS」などです。 時代の振り子はどうやら、香りの原点、セダクション(誘惑)へと向かいはじめたようです。
香水の開発をしていると、いろいろな難問にぶつかります。 日本で非常に有名なメンズファッションブランドの香水を開発したときのことです。

クライアントのデザイナーのコンセプトは、「石鹸のにおい」。 それも彼が小学生の頃、庭で洗濯をしていたお母さんの後を通ったときかいだ石鹸のにおい、という注文でした。
彼からは、香りが似ているからということで、フランスのマルセイユで売られている昔ながらの製法による、柑橘系の香りのする「マルセイユ石鹸」を受け取りました。 サンプルがあれば簡単です。
フランスの調香師と打合せを重ね、その石鹸のにおいを再現した香りの候補を数点提案しました。 ところが、どれもイメージとは違うというのです。
何度も試行錯誤を繰り返した後、「マルセイユ石鹸」の柑橘系に、隠し味としてやわらかいフローラル・グリーンを付加して提案したところ決定となりました。 彼のいう石鹸のにおいとは、温かくてやさしかった母親や、平和でなつかしい子供時代のイメージが重なった、そんな香りだったのです。
C、G、CD、YSLなどを筆頭に、伝統的なブランドが圧倒的な勢力を持つのがフランスです。 でもそんな中で、JPGや「A」で脚光を浴びたMなど、新興ブランドも大活躍。
たとえアバンギャルドであっても、よいものはよいと、さらりと受け入れる柔軟さと度量はさすがです。 モダンに見えて実はクラシックなのがイタリア。
正統派の香りはしっかり押さえています。 国が違えば、食べ物や習慣も違い、香りの好みもまた変わってきます。
マーケティング・リサーチ会社や香料会社の調査資料をもとに、国ごとの香り事情を探ってみました。

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